「イルカの子」

以下、会員さんから皆様へのご案内が届きましたので、ぜひお読みいただければと思います。
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こんにちは。うちには2歳のエンジェルちゃんがいます。
私は出版社で編集の仕事をしているのですが、今回編集に関わりました、『イルカの子』という絵本の紹介をさせてください。
ぼくの妹は、しゃべることも難しいこともできないけれど、一緒にいると心がすきとおってくるんだ―――。
重い知的障害を持って生まれてきた妹のことを思いやる兄と妹の絆、そして家族の温かい愛情がたくさん詰まった絵本『イルカの子』は、作者・姫野ちとせさん自身が経験した子育てをもとに描いた心温まる作品です。著者はあるとき「イルカは3つのことしかしない。食べること、遊ぶこと、愛すること」という言葉を耳にし、それを無邪気に笑う自身の娘の姿に重ね合わせます。
この絵本の主人公は、健常のお兄ちゃんと、重度の自閉症で意味のある言葉を話したり、難しいことをしたりはできない妹です。著者の姫野さんのお子さんたちがモデルになっています。
私は著者と同じように、健常の長男とアンジェルマン症候群の娘を授かりました。一生言葉を話すことはできないと言われ、告知直後はやはり落ち込みました。そして、不安や絶望から少し脱しかけたとき、この絵本に出会いました。絵本の中のお兄ちゃんと妹の姿が、うちの子どもと重なりました。そして、屈託なく生きる子を”障がい児”ではなく、争いも憎しみも知らない”イルカの子”だと言って大切に育てる家族の姿は”みんなちがってみんないい”のだと、やさしく教えてくれました。息子にも娘にもそれぞれ役割があり、私はそれをまるごと受け止めて生きていけばいいのだと思えて、ふっと楽になれました。娘はまず娘であるのに、親の私が「障がい児」だとラベリングしてどうすのか、と思ったのです。
この絵本『イルカの子』は、2005年に出版されたのですが、発売後まもなく出版社の倒産により絶版になってしまいました。でも、私のようにこの絵本を必要としている人がきっといっぱいいるはずだと、一度絶版になっていたこの絵本をどうしても復活させたいと願いました。そして著者に連絡を取り、また会社にかけあって、このたび復刊を実現させることができました。
この本を必要としている人たちの手に少しでも多く届くことを願っています。
 また、復刊を記念して、9月5日に、東京のブックファースト新宿店にて、著者のトークショー&サイン会を行なうことになりました。主人公のお兄ちゃんもお話してくださいます。私も、出版までの経緯などをお伝えしたいと思っています。著者の姫野さんは愛媛在住ですが、このイベントのために上京してきてくださいます。また、原画展も9月5日から9日まで同じ会場で行ないます。詳細は、いかのチラシのとおりです。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~angel-no-kai/irukanoko-pr.doc
http://www5f.biglobe.ne.jp/~angel-no-kai/irukanoko.jpg
 ぜひ、足を運んでいただけたら幸いです。
「イルカの子」
姫野ちとせ著 主婦の友社刊 1575円(税込)ISBN 978-4-07-274080-4
<著者プロフィール>
愛媛県松山市在住。2児の母。トールペイントに魅了され、子育てのかたわら作品を制作。『イルカの子』もトールペイントの手法で描く。
主婦の友社 出版部
廣畑暁子


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